発売記念ライブ@東京・下北沢BAR?CCO

『Morgenrot』発売記念ライブ終了しました。
初の全国リリースということもあり、どうしても東京でレコ発をやりたかったのです。
今まで頻繁に東京でライブをしてきていない現実があるので、わたしには無理かな・・・とこれまでの自分だったらかなり腰が引けていたかもと思います。
けれど、やる!と決めたら、本当に奇跡的にいろいろな状況がうまく整って、この日を迎えることが出来ました。

アルバムから「あなたがいたからここにいる」を嵯峨治彦さんの馬頭琴とともに、そして、「under the linden」では、おおたか静流さんにコーラスで入っていただいて一緒にお届けしました。
最後には、3人で、嵯峨治彦さん選曲のモンゴル民謡「天の風」と、わたしが選曲した大好きな曲でもある、おおたか静流さんの「流れのままに」をお届けしました。
「流れのままに」は、歌を唄い始めた頃によく聴いていた曲でした。
あの頃は、実在しない!?と思えるほど雲の上のような存在だったおおたか静流さんと、こうして一緒に「流れのままに」を唄う日が来るなんて。想像すらしなかった未来がこうして待っていることの、人生のもたらす不思議と感動を噛みしめています。

ここに歌詞を全部書きたいくらいなのですが、一部を。

”生まれたときの心を探す 船は膚色
ただ流れのままに 漕ぎ続けよう
夢よりはるかな明日へと”

おおたか静流 「流れのままに」より

リハで一度合わせたときには、静流さんがサビのところからハモリで入ってきてくれたのですが、本番では、Bメロから、なんとユニゾンで入ってきてくれて、きたーー!と唄いながら興奮しました。
あとでお聞きしたら、歌を聞いてたらいてもたってもいられなくなってきて、ユニゾンでは普段はまず行かないんだけど、あそこで行きたくなっちゃった!と。
「流れのままに」は、もうマキコさんの世界になってる、そんな風に言っていただいて、本当にうれしかったです。

嵯峨治彦さんは以前に、わたしが地元でときどきやっている自主企画のイベント『胡池と』にカンテレ奏者のあらひろこさんとのユニットRAUMAで出演していただいたことがあり、あらさんが出会わせてくれました。
その時に馬頭琴の音色にすっかり魅了されて、次回のレコーディングにはぜひ参加していただきたいと思っていました。
嵯峨さんは、喉歌もされるので、ライブではこれもとても聴きごたえがあります。
(わたしも以前ホーミーに憧れてこっそり練習していたことも・・・)
今回のセッション曲のことでも事前にいろいろとアドバイスやご提案をいただいてとてもお世話になりました。

そんなおふたりでの「悲しくてやりきれない」。
マキコさんに捧げます、との静流さんの言葉にびっくり!
この曲への思い入れもいろいろとあったので、どうしてその曲を!と、本当にとても驚きました。
静流さんは、幼い頃に保育園になじめなくて、4歳くらいから”気配を消す”ことを覚えたとMCでおっしゃっていて、それを聞いて、わたしが小さい頃に心に感じていたことや見ていた世界は、もしかしたら静流さんが見ていた世界とよく似ているのかも知れないと感じました。
静流さんには、今回のアルバムのコメントを書いていただくにあたって、アルバムの曲は全曲聴いていただいていたのですが、過去のアルバムの曲はおそらく聴いていないはず。
マキコさんの世界に寄り添って、と今回のライブで静流さんが唄ってくださった2曲が、なんだか幼い頃の自分へ向けてうたった、1枚目のアルバムに収録されている「wonderland」の曲の世界のようで、わたしの歌からそんなことを感じ取っていただいていたということにもとても驚きました。
幼い頃の自分を通じて、また新たに静流さんに出会えたような気がしています。

自らお声掛けさせていただいたにもかかわらず、大先輩のゲストのおふたりを目の前にしてしっかりとライブを仕切れるのだろうか、、、という不安もありましたが、おふたりのやさしくて大きな愛と素晴らしい歌と演奏に安心して自分をゆだねることが出来ました。
ご協力いただいたCCOの松澤さん、ゲスト出演を快諾くださった、おおたか静流さん、嵯峨治彦さん、本当にありがとうございました。
そして、各地でイベントが目白押しのロックの日の日曜の夜にもかかわらず、雨の中、ライブへ駆けつけて見届けてくださったみなさまに心よりお礼を申しあげます。
おおたか静流さん、嵯峨治彦さん、そして会場に届いた浜田真理子さんの応援花とともに。