10th Anniversary!10周年を迎えて。

10周年記念ライブ終了しました。おかげさまでなんとか無事に10周年を迎えることが出来ました。

なんとも今年初のライブで、約8カ月ぶりのライブでした。コロナのことや自身の体調のこともあり、なかなか踏み出せなかったのですが、10周年ということに背中を押されてやっとライブが出来ました。トリタニさんの帰国のタイミングとゲスト出演を快諾いただけたことにも大きく背中を押してもらいました。またもコロナが感染拡大しつつある不安な要素も多い中、ライブに足を運んでいただきまして本当に感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。

ゲストのトリタニタツシさんとスウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」(鍵盤バイオリン)

そんなライブの記憶ふり返ります。

会場に着くと最初に目に飛び込んできたのは、浜田真理子さんとMarinoちゃんから届いていたお祝いのお花。今日が誕生日のMarinoちゃん(おめでとうございます♪)に朝連絡をしたら、サプライズで撮影機材を持ってライブへ行く予定だったけれどコロナ感染拡大で断念したと聞いて、島根からそんなサプライズされたら腰抜かして歌えないよと思っていたところにお花がでん!と届いていてさらなるびっくりでした。その後も会場にお花が・・・岐阜のひとり実行委員会さん、トリタニ家からも!びっくり&びっくり。前職図書館時代のボスがお花を持って来てくれたのもうれしかったなあ。歌い始めてからの9年間は、図書館司書の仕事と音楽活動を両立していた怒涛の日々だったので、思い出もたくさんあるし感慨深かったです。天気予報ではずっと雨予報で(さすがやっぱり雨!とみんな思っていたらしい)、そんな予報を覆し晴れたのは、きっとこのお花たちのおかげ。ライブ中もお花たちに見守ってもらいました。


そして、サプライズで配られた号外。裏面を見たら今までのライブの数々が。
こみあげました。これ作るのにどれほど時間かかったんだろう、、赤い人ありがとうございます。


一部二部と3曲ソロでお届けして、その後は、ゲストのトリタニタツシさんにニッケルハルパとアイリッシュブズーキで参加していただきました。懐かしい曲も新しい曲もいろいろ。トリタニさんとの出会いは、歌い始めてわりとすぐの頃だったのでもう11年くらい前のこと。出会った頃に不思議な縁を感じたヴェーセンの大好きな曲「Josefin's Waltz」をリクエストしてわたしもギターで参加しました。ヴェーセンの曲聴くとテンションが上がる♪トラディショナルな曲ではなくヴェーセンのオリジナルというのもすごい。そして、二部ではニッケルハルパのソロの演奏も。結婚式などでよく演奏される曲とのこと。共鳴弦の天然リバーブが会場全体に響き渡って素晴らしい演奏でした。
セットリスト聞かれたのでこちらに書いておきますね。

<一部>
1.虹
2.銀色の夜(新曲)
3.はじまりのうた
4.紫陽花 wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
5.Hello!Blackbird wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
6.Josefin's Waltz(Vasen)wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
7.月の管理人 wトリタニタツシ(アイリッシュブズーキ)
8.緑の星 水の星 wトリタニタツシ(アイリッシュブズーキ)
<二部>
1.floating(新曲)
2.crying for the moon~ないものねだり~(新曲)
3.モルゲンロート
4.Roaming sheep ひつじのうた  wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
5.クリスティーナのポルスカ(ニッケルハルパソロ)
6.スコットランド民謡(Ye Banks and Braes)~あなたから~  wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
7.月とワルツ  wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
8.踊り子  wトリタニタツシ(ニッケルハルパ)
en.
1.RIVER wトリタニタツシ(アイリッシュブズーキ)
2.流転

写真をたくさんもらったので、以下胡池劇場。

本日は、ご来場いただきましてありがとうございます!
トリタニタツシさんご紹介。前世はきっと北欧人とかなんとか、、
スウェーデン方式のこととか、、
めっちゃ楽しそう
素晴らしい~!
 最後のジャカジャカジャカ♪
トリタニタツシさんでしたー!!
胡池マキコでしたー!!ありがとうございました!!

ライブに来てくれたappanちゃんがライブ中に即興で描いてくれたイラスト。実物よりかわいすぎるとみんなに言われたけども、かわいく描いてくれてうれしい~。あの暗闇の中でのこの細かな描写すご。appanちゃんありがとう!

次に周年記念ライブをやるのは、20周年。あと10年歌い続けられるかな、、。
10年後ってもう還暦間近!未知すぎる!笑
30代半ばで突然ギターを手にして歌い始めたので、とにかく目の前のことにただ必死でした。自分がどうなりたいとか目標とかそんな明確なものがあったわけでもなく、とにかく今歌わないともう自分は生きていけない!歌いたい!という思いだけで歌うことをはじめて、歌い始めてからの10年間は歌うことに必死にしがみついていた日々だったと思います。歌がなくなったら生きていけないって本気で思っていたので命かかっているので至極必死。歌のためだったらどんなこともがんばれたし、最初のアルバム『ワンダーランド』を作るときには、制作費用を捻出するために昼間の勤務が終わってから夜も内職をしたり、ギターを買うために夜中まで肉労バイトをしたり、、。それまでの人生で何にも必死になったことがなかったので、そんな新たな自分に出会えたのは驚きで新鮮でした。悔しくて悔しくて夜も眠れないほど悔しい思いをしたのも歌うこと以外では味わったことのない思いで、そんな悔しい思いさえも新鮮で充実感がありました。

14年前に、68歳という年齢でキラキラした目で夢を語るニュージーランドでお世話になったホストファミリーのおとうさんと出会って、いくつになっても夢を持つことのステキさに魅せられました。あの頃の自分には夢と呼べるようなものは何もありませんでしたが、歌い始めてからはたくさんの夢が出来て、夢を持って生きることがこんなにも楽しいことなんだと知りました。
けれど、いつしか、上を見上げれば上には上がという終わりがない世界で、やりたい!という思いよりも、やらなくちゃ!もっとがんばらなくちゃ!こんな自分ではダメだ!というような自己否定の気持ちに支配されそうになっていたのも事実。歌うことが自分にとってときに苦しいことにもなりつつありました。コロナ禍で活動が思うように出来なくなって、はじめて歌うことから少し離れてみて気が付いたこともたくさんあります。

もしも、もしも。この先いつか歌が歌えなくなる時が来たとしても、今の自分ならしっかりと生きていけるような気がしています。そう思えるまでにはわたしには10年の月日が必要でした。そんな強さを持てるようになれたのは、ここまで歌い続けてくることが出来たからだと思います。そして、歌い続けることが出来たのは、今までライブに足を運んで出会ってくれたみなさんのおかげです。
何事もとにかく10年は続けてみなさいとよく言われるけれど、それは本当にそうかも知れないなと思います。良いことも悪いことも全部含めて、10年やれば、自分の中で何かひとつの答えのようなものが出せるようになるのかも知れません。

生きているだけでもう十分に幸せ。歌うことができたらもっと幸せ。
これからはそんな風に生きていけたらいいなー。

耳の治療の先生は、無理せずがんばりすぎずストレスのない毎日を!といつも言っています。コロナ以前のようなペースでの活動はもうきっと出来ないと思いますが、身体とも相談しながらこれからも歌い続けていきたいです。
またどこかでお会いできますように。

感謝を込めて。